刑事事件公判での検察官としての職務

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刑事事件公判における検察官の職務は、要するに公益の代表者として公判の維持・遂行を行うことです。

具体的には、まず起訴を行います。刑事裁判についての起訴は検察官の専権です。

次に公判前整理手続においては、裁判所主宰のもとで公判において主張する予定の事実を明らかにし、またその事実を立証するために用いる証拠について、裁判所に対して取調べを請求します。なお、この公判前整理手続はすべての刑事裁判でなされるものではなく、裁判員裁判対象事件や比較的事案が複雑な事件の場合に行われます。

次に、公判期日において検察官は、冒頭陳述や証拠調べ手続、論告を行います。このうち冒頭陳述は、事案の全容を明らかにして裁判所が審理すべき対象を明らかにします。これによって裁判所は訴訟指揮を適切に行うことができる他、被告人にとっても防御の範囲を知ることができます。証拠調べ手続においては、主張する事実について立証を尽くすために証人尋問などを行います。論告では、公判で審理された事実や法律の適用などについて意見を述べます。この際、被告人をどのような刑に処するべきかについても意見を述べます。

このようなことですので、刑事事件の公判において適切かつ迅速に手続が進められるためには、検察官の活動が重要になってきます。

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